被災地応援ファンド 22/02/2013 14:14

アンカーコーヒー(宮城県気仙沼市/飲食)の場合

東日本大震災から2年。
被災地の36社の事業者に現状と課題、必要としていることは何かを聞きました。
今私たちに求められているもの、できることは何でしょうか。

【アンカーコーヒーの場合】

◆2012年を振り返り、事業全体の進捗はいかがですか?

当初の計画より進んでいません。

(進んだこと)
-気仙沼市内に仮設店舗開業(2011年12月)
-糸井重里さんの「ほぼ日」さんとコラボ商品開発・販売
-仙台市内にフランチャイズ店舗開店3店舗
-Facebook上での通販開始 
-世嬉の一さんとのコラボビールプロジェクト始動

(進まなかったこと)
-焙煎工房、製菓工房、店舗の本復旧ならず
-インターネット上での本格的な通販開始できず



◆現在、直面している課題を教えてください。

土地の確保、人材の確保、販路の開拓、商品開発です。   

被災地での土地と建築費用の高騰は、実際に動きだすと驚いてしまうほどです。
特に土地に関しては、中央や仙台の不動産業者、建築業者、建築関係の資材や
重機業者などが、この5-10年で撤退するにも関わらず、
どんどん値段を吊り上げているような状況です。

彼らは公共事業の入札の際にそのコストを転嫁させてリスクはありませんが、
私どものように土地に根ざして世代を超えて営んでいく者にとっては、
いま下手に動いて数十年に渡りリスクを背負い込むことの怖さが常に
つきまとってしまいます。

しかし、そうとばかりも言っていられない現実も直視し、前向きに、
販路を開拓し、商品力を付け、人材を共育しあいながら、
その状況にも負けない会社運営の体制作りをしているところです。
皆様のお力添えを切にお願いいたします。


◆今後、誰からどんな施策や支援があると、助けになりますか。

公共工事と民間の復旧工事がどうしても重なり、様々なコストがあがり、
イニシャルコストが高いことで今後の経営を圧迫すると思います。

国や行政にはその民間を圧迫しないマネージメントを期待しますし、
金融機関にはその部分を踏まえた融資を期待いたします。

気仙沼でイニシャルコストや財務・人材リスクが高くなっている事実がある限り、
どうしても外にもマーケットをもとめていかざるを得ません。

自然災害によって引き起こされた、今後何年にも渡って被災企業を苦しめる、
TVや写真には写らないコスト・リスクの苦しみをどのように理解し、
一緒に歩んで行っていただけるかは本当に重要な課題だと思います。

個人、マスコミ、企業それぞれのみなさんの関心が薄れないように、
私達被災企業は魅力を養っていかなければなりません。


◆ファンドをやって、一番嬉しかったことは何ですか。

出資していただいた方々に、本当に遠くから私達の仮説店舗に
いらしていただいた時、うちの乗組員は心から「ありがとうございます」
という気持ちになると言っています。

また、Facebookでの通販においても、本当に温かい言葉と共に何度も
ご購入いただいている出資者の方もいらっしゃいます。

私達とファンドのみなさまとの「つながり」を感じられる瞬間が
本当に嬉しい時ですし、「しっかりとこの気持ちに応えなければ」と
気の引き締まる時でもあります。本当に、ありがとうございます。


◆今後、出資者の方と取り組んでみたいことはありますか。

焙煎工房や製菓工房ができたら、
「気仙沼に来るからこういう事ができるんだよねぇ」と
言っていただけるような事を一緒にしていきたいと思っています。
900人を超える出資者の方と一緒だから出来るような
思い切った商品開発などもして行きたいです。


◆2013年の抱負を教えてください。

2013年最大の目標はもちろん、本店機能を持つ「マザーポート」を築くことです。
弊社店舗の「母港」になるだけではなく、お客様にとっても「帰る場所」に
なるような優しく楽しくくつろげる場所にしていくつもりです。

遠洋漁船の基地であり、古くから国内だけに捕らわれない視点を持ち続けた
気仙沼・伊達藩が持つ「インターナショナル」「インターカルチュラル」な
文化を楽しめる、ここだけの「マザーポート」を一日でも早く築きたいと思います。

 チアアップ

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