柳沢さんがタイでオーガニック栽培にこだわるようになったある事件とは

24/06/2015
タイで作る無農薬有機野菜ファンド

皆様いつもお世話になっております。
今回は、「私がタイでオーガニック栽培に拘る理由」をご紹介させて頂きます。

私がこのタイで何故オーガニック栽培に拘るのか?その一番の大きな理由の一つに実際に農薬による事故を見た!
そしてその事故がどうして起きてしまったのか? その事故の理由を知り、その後の家族の悲しみを知る事に始まりました。 



その事故を起こした若者は真面目で母親思いの優しい青年でした。ただ文字の読み書きが出来なかった!
その為、農薬に記されている希釈率や注意事項を読む事が出来ず 誤った使用をしてしまったのです。

真面目で働き者で体の弱い母親の面倒をよくみる親孝行な人間として立派な青年でした。
彼は後に弊社自社農場で働く事になっていました。そんな彼が生前私に言った言葉が「農薬を使うのは嫌いです。
でも生産依頼する会社が使わないと綺麗な野菜が出来ないから 使いなさい!と言って買わされるんです!」と言って
化成肥料と農薬の容器を指差しました。その時のその青年の顔を私は今もそして今後将来も忘れる事は出来ません! 



その青年が事故で亡くなる前までは、正直なところ農薬を使えば楽だろうな!何度となく思いました。
ですが彼の事故が起きてから私は農薬に恨みさえ感じるように気持ちが変化しました。
彼の家族は、リュウマチで体の弱い母親と17歳の妹の3人暮らしで農作業は彼と妹の二人が主に行い刈り入れ時など忙しい時は弊社自社農場のスタッフが親戚関係の為、 手伝いに行って何とか生活をたてていました。
言わばその青年は家族にとって大黒柱の存在でした。


そんな大切な愛する頼りなる息子を一夜にして失った母親の悲しみは言葉で表しようがなく
妹と抱き合い泣き崩れる姿は、こちらも見ていられない程の悲しみが伝わってきました。
それと同時に私はある怒りを覚えていました。それは彼に生産依頼をしていた会社から誰も葬儀に出席していなかったのです。

なんと無責任な、なんと非人道的な会社なんだ! この青年が文字の読み書きが出来なかった事を知っていたはずです!
それにそんな農薬を使わせキチンとした説明もなく生産を任せ事故が起これば知らぬ顔です。
一家の大黒柱を失い何処からも何の保障もないなんてこんな酷い事があってよいものか?
そしてもっと早く私のところで雇ってやっていれば事故を未然に防ぐ事ができたんじゃないか!
そう悔やまれてなりませんでした! 


死亡した若者の妹 
(亡くなった若者の妹)



ダンサイ管理事務所
(ダンサイ管理事務所)

そして色々農家さんから話を聞く中でわかってきた事が、こういった農薬による自己責任の事故は
毎年何件かあるというのです!そしてその共通点は、皆が働き者で真面目で親孝行者で
ありながら残念な事に皆教養がなかったと言う事です。

そして何故教養がなかったのか?それは共通して貧乏で親思いの子達だからです。
真面目で働き者で親孝行者だから少しでも沢山売れるように少しでも稼いで親孝行できるように
少しでも親の負担をなくす為に学校にも行かず一生懸命に働いていたんです。

それが若干23歳の若さで何の罪もない若者が親孝行を思って命をなくすなんてそんな事は絶対にあってはならない事です!目の前で泣き崩れる母と妹の姿を見て私はぬぐえども、むぐえども 涙が止まりませんでした。残念と悔しさと怒りで体中が震えました。そしてその時に心の中に誓ったのです。「今までの農業を変えてやる!」


農家さんへ講習会 
(農家さんへ講習会)


タリー管理事務所
(タリー管理事務所)

この東南アジアにはタイのみならずそんな貧しい農家さんが数え切れないほど存在しています。

中には息子や娘は都心に出稼ぎに出て老夫婦で細々と農仕事をする農家さんもいます。
そんな農家さんに先ず必要な事は、無農薬有機に限らず肥料や農薬の使い方なども含め
正しい生産方法を育成指導する必要があります。 そんな事から私は自社農場を拡張させていくのではなく、
少しでも多くの農家さんに正しい生産方法を指導し、オーガニック認定を取得していただき
野菜やお米の生産をして頂いております。

もし私が単に農産物生産者(農家)であれば需要に応じて自分の農地を広げ農民を
雇い生産性を高めるのが通常かと思われます。ですがそれでは自分の従業員にだけは
事故の心配もなくなりますが、知らない土地でまた悲劇を生む可能性が大きくなります。

ですから私は様々な地域にマイフード管理事務所を設け その地域の農家さん達に
正しい生産方法を指導し契約農家として農産物の生産を行って頂いております。

その事によって先ず生産者である農家さんの安全を守り、その事が結果として
消費者の皆さんの食の安全へと繋がり、そして農家さんの生活水準が向上し
山岳部農家の子供達が 学校へ行け文字や数学が学べる環境へと繋がり、その成果が少しづつ芽生え始めております。


オーガニック取得 
(オーガニック取得)


ルーイ管理事務所
(ルーイ管理事務所)

私の考える本来あるべき農業とは、地球の自然環境を守り、自然と人体に優しい農業を行い生産者と消費者の安全と健康を保ち双方に共益が生まれなければならないと考えます。

その為には、先ず農村部での正しい知識の教育指導が必要としますが、現在マイフードと
共に現地農家さん達へオーガニック栽培指導をされているタイ人の先生が居ますが、
その先生の話では、「タイ人はタイ人の言う事より日本人の言う事を信じる!」と言うのです!

その先生にとっては残念な事ですが、我々日本人にとっては非常に誇り高い事です!
日本人である事事態が「日本ブランド」であり「世界に信頼されるブランドを生む民族」なのです。

一人の日本人が一つの部落に地域密着すればその村は救える!そう言っても過言ではないと言えます。
それを考えた時、我々先進国民族が何をするべき事なのか?そしてそれが何に繋がっていくのか?
それが東南アジアでオーガニック栽培に拘る私の理由の一つであります。

そして今それは世界中の農家さん、世界中の消費者が求めているものではないでしょうか!?


バンコク事務所 
(バンコク本社事務所)  

バンコク工場
  (バンコク工場)

チェンマイ支社
(チェンマイ支社)

※ 過去の記事はこちらよりご覧ください

ファンド情報

タイで作る無農薬有機野菜ファンド
A.W.E.Intertrade Co.,Ltd
Período contable
01/07/2014 ~ 30/06/2017
Por unidad
S/ 316.50
Tasa de redención
Operación finalizada
Número de participantes
277 personas
Logro de recaudación
17,880,000 PEN
Music Securities Co., Ltd. Operador de instrumentos financieros de tipo II Director de la Oficina Financiera Local de Kanto (Kinsho) No. 1791 Asociación miembro: Asociación de Operadores de Instrumentos Financieros de Tipo II de Japón
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